韓国から帰国して2年後に、韓国語能力試験(TOPIK)の6級に受かるまで~③~
韓国語能力試験(TOPIK)6級合格を目指した私の体験談を紹介する記事も、今回で最終回になります。実際に試験を受けてどうだったのかという感想とその結果を発表します。
以前の記事はこちらになります。
*試験を受けて実感したこと
- 聞き取り
聞き取り問題の初めの方は、とてもゆっくりしたスピードで問題文が読まれました。あまりにものんびりとした速さだったので、「初級か?このスピードなら余裕だな~」と考えていました。
が、徐々にではなく、本当にいきなり問題文を読み上げるスピードがアップ。それまでのほのんと解いていたのが一転しました。必死になって問題文を聞き取り、試験用紙に書かれているスクリプトを読みました。
別の回の韓国語能力試験(TOPIK)を受けた友人とも話をしましたが、その子も「いきなり問題文を読む速度が上がった」と同じことを言っていました。
聞き取り問題については、前触れもなく一気に問題のレベルがあがります。急にスピーキングが速くなっても、集中力を保って問題を解けるかが重要だと思います。
- 読解
読解は四択の問題50問を70分で解答しますので、1問あたり84秒で解かなくてはいけません。読解については、聞き取りのようにいきなり問題のレベルが上がるという印象は受けませんでした。焦らずに着実に解答していけば、最後まで解ききれずに時間切れになることはないと思います。
ちなみに長文読解は先に長文を読むのではなく、まず問題の問いと選択肢を読んだほうがいいです。問いと選択肢を読むことで、該当する長文がどんな内容なのか、またどの情報を長文から拾えばいいのかが明確になるからです。
問いと選択肢を先に読んでおくというのは、聞き取り問題でも生かせるテクニックです。聞き取りでは、前の問題でてこずってしまい、次の問題の問いと選択肢を読むということができないこともあります。しかし、できる限り先に目を通しておくことで、問題が解きやすくなると思います。
- 書き取り
カンニングを防止するためなのか、解答用紙には試験会場で配布されるペンを使って回答します。このペンがものすごく書きづらい。ボールペンタイプのものではなく、インクペンタイプのものなので、書いている途中で手のひらと擦れてインクが何か所もにじんでしまいました。間違ったりして書き直したい場合は、自分で持参した修正テープを使うのですが、修正テープを使った上から新たに書き出すのが、難しかったです。修正テープがよれてしまい、インクのにじみもあって、汚らしい解答用紙になったことを今でも鮮明に覚えています。
問題自体は奇をてらったものではなく、「韓国語で記述する」とこに慣れていれば規定の文字数をきちんと埋められる試験内容でした。しかし、この慣れないペンで解くという行為に思いの外手こずり、焦ってしまいました。
*試験結果…
さて、こうして挑んだ韓国語能力試験(TOPIK)の結果はどうだったのかと言うと…
- 聞き取り:84点/100
- 書き取り:60点/100
- 読解:94点/100
→300満点中、238点で無事に6級に合格することができました!
こうして試験結果を見てみると(というか試験結果を表す”成績証明書”すらすべて韓国語で記載されています)、聞き取りと読解と比較して書き取りが異常に点数が低いですね。聞き取りと読解であともう少しでも点数を落としていたら、危なかった。もし再度韓国語能力試験(TOPIK)を受験する機会があったら、書き取りの勉強方法については、要検討・作戦を練り直す必要があると感じました。
ですが、独学で過去問題のテキスト1冊をひたすらやり込むことで、韓国語能力試験(TOPIK)の6級合格は十分に可能ということを実感しました。
私が受験したのは2014年秋のことなので、もうとっくにこの6級の資格は有効期限が切れてしまっています。しかし、今でもちゃんと勉強すれば6級を取得できると思っていますし、「私は韓国語できます!」と少しは自信を持って言えるようになりました。
ただ、日本の検定試験は数字が少なくなるにつれ難しいという認識なので、韓国語能力試験(TOPIK)6級です!と言ってもすぐに理解をしてくれる日本人はいないです。相手がきょとんとして、一瞬間が空くのが物悲しくて難点です(笑)
3回に渡って、韓国語能力試験(TOPIK)で6級を取得するまでを書き連ねてきました。私が実践した勉強方法や経験が、これから韓国語能力試験(TOPIK)を受ける方や韓国語を学んでいる方にとって、少しでもお役に立てたらうれしいです。